私は2015年7月に第1子長男を24週2日、676gで出産しました。
赤ちゃんの入院中は、罪悪感や後悔、不安の気持ちでいっぱいいっぱい。
看護師さんや他のママさんに自分から相談することもできず、NICU(新生児集中治療室)でも搾乳室でも小さくなっていました。
息子はちょうど100日入院し101日目に念願の退院!となりましたが、退院時の体重で2426g。
小さめのベビー服は、店舗でもネットでも探せず、購入は断念しました。
病院から借りた衣装で、院内にて100日祝記念の写真を撮らせてもらいましたが、服が大きくて何重にも腕まくり裾まくり。
念願の退院!なのに、準備していた新生児用の肌着はブカブカで、肩がはだけている姿を目の当たりにして、小さく生んでしまったことを再認識させられ、少し悲しい想いになりました。
息子の小学校入学を節目に、「リトルベビーのママのために何か力になりたい。私にできることがないかな?」と考えるようになりました。
そして考え続けた結果たどりついたのが、サイズ30cmの『リトルベビーのための小さな肌着』です。
これが退院前に手元にあると、ママさんの気持ちも違うと思うんです。
小さな肌着をきっかけに看護師さんや他のママさんと話ができるかもしれません。過去の私のような思いをしているママさんがいたとしたら、それだけでも心が落ち着くはずです。
そして何より、ぴったりサイズで赤ちゃんの可愛さ倍増です!!
また「保育器を祈るように見つめることしかできなかった、あの嬉しくも辛い時期」に、自分で赤ちゃんの初めての肌着を縫うことで温かい気持ちになったり、少しだけでも辛さが軽くなるといいな。初めて着るお洋服がママの作ってくれた肌着だったら赤ちゃんも喜んでくれるかな。
そんな想いで『小さな肌着の手縫いキット』は誕生しました。
マスコミにも取り上げていただきました♪
『想定外の出産に悩んでいる方の心が
少しでも軽くなってほしい』
そんな想いで始めました。
私と同じ経験をされている方は、今現在もどこかにいらっしゃると思います。
その方々の心が少しでも楽になってくれたらという思いと、私が妊娠・出産時にお世話になった医療関係者の方々へ少しでも恩返しができたら…
そんな気持ちを込めて小さな肌着の寄贈活動を始めました。
初めての寄贈は2023年4月末のこと。
沖縄県内のNICUのある病院へ手縫いキットと完成品の肌着を寄贈してきました!
肌着を自作された方から嬉しいご報告をいただきました。
「肌着を着せた日がお洋服デビューでした😊‼
肌着を着せてもらうと、病院のスタッフさんたちも集まって、人気者になってました☺」
自分のことのように嬉しく感じました!
今後もこの活動を継続していきたいと思っています。
一人でも多く必要な方の手に
届きますように。